メイドインジャパンの本質とは
メイドインジャパンと言われると品質がいいと思う方が多いのではないかと思います。 世界的に見ても日本製というのが評価されていた時代があるのは間違いありません。 昔のハリウッド映画で「日本製は最高だぜ」というセリフが実際にあったりするわけでこれは大変な評価を頂いていることになります。 ただその評価されていたのは車や家電等であり、服作りが世界的な評価を受けているわけではないので間違えてはいけません。 残念なことに世界的には日本の服作りの立ち位置はまだまだです。 ただ誤解しないでほしいのは日本製の服の価値を認めていないわけではないです。 価値は充分にあります。 日本製の服は沢山の配慮をしながら仕立てられていることを私は知っていますし、 国内のハイブランドは基本日本製であり品質表示の日本製の表示は国内ハイブランドにとっては商品を作る上で最低ラインであり、 中国やその他の国製ではハイブランドのプライドを支えられないのであります。
私にとって注目して欲しいことは品質ではなく他にあります。
日本製の服=高品質と言うイメージはもちろん間違いではありません。 ただ中国製でも同様に高品質なものもあります。なので日本製だけが高品質と言うわけでないのです。 品質は昔よりも全体的に底上げされていて質の悪い服は減っています。 (よほどの環境で作られた物を除けばでありますが…。) 日本製は日本製の良さがあり外国製も同様にその良さがあるのです。 服の品質は外国製を含めても全体的に高くなっていて高品質は当たり前です。 それならば是非品質じゃない部分に注目していただきたいです。 日本製、それは日本で作っているということ、つまり国内に雇用があるということです。 それを注目して認識してほしいです。服は人間が作っています。 生きている人間が作っています。それは服作りに関してだけではありません。 人が働く、そこには雇用がり給与があり生活があります。 私は雇用こそ持続可能なもので合ってほしいと思います。 お店で手に取った服の向こうには人間が働き生きています。 買い手も作り手も同じ人間であり生きています。 誰かが働いて作った服を誰かが働いたお金で買っているのです。 買う人も作る人も雇用があり、給与があり、生活があるのです。 メイドインジャパンとは国内の雇用の存在を裏付けるものでもあるのです。