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蒸気口について

初めに

アイロンには種類があります。 大きさや、形、重さ。などなどがあります。 今回のお話はそのなどなどの部分の蒸気口についてです。 蒸気は穴の無いところからは出ません。

アイロンで蒸気を使う時そのアイロンの蒸気口を意識してかけることが出来れば、 効果は抜群だ、となります。 逆に蒸気口の意識が足りなければ、効果はいまひとつだ、となります。 蒸気を使いこなせるようになると、作り上げた商品の顔が変わって来ます。 商品に品があるか無いかは、そんな所で決まります。

蒸気口の位置

アイロンにはそれぞれ用途があります。 ですがその用途に合わせて必ずしも使わなければならないというわけではないです。 お持ちのアイロンを使えばそれで充分です。 大切なのはそのアイロンを理解して使用することなのです。 一生懸命蒸気を出しても蒸気口のないところに蒸気は出ません。 つまりアイロンの蒸気口の位置を把握してアイロンした方が効果は抜群なのです。

この写真を見てください 

< アイロン横に印 >

アイロン横に油性ぺんで印

アイロンの横に油性ペンで印を入れてあります。この印から上に蒸気口がありあます

慣れていない時はこのように印を入れて意識ができるように視覚的にわかりやすくしてしまいましょう。
アイロンする度に目に入りますので、慣れてくると自然に意識ができるようになります。

蒸気口の種類

それでは本題にはいります。 アイロンには種類があり、用途も違います。 重ね重ねい言いますが、その用途通りに使わなければならないということでもありません。 プレス用のアイロンで中間アイロンしても構いません。 大事なのはどんなアイロンなのかを理解して使うことです。

蒸気口の数や並び方の違いを見ていきましょう。

< アイロンA >

アイロンAの底の画像

< 蒸気口の位置 >

アイロンAの蒸気口位置

こちらは中間アイロンで使用しています

< アイロンB >

アイロンBの底の画像

< 蒸気口の位置 >

アイロンBの蒸気口位置

こちらは地のしで使用しています

< アイロンC >

アイロンCの底の画像

< 蒸気口の位置 >

アイロンCの蒸気口位置

こちらはプレスで使用しています

各アイロンの画像に対して、そのアイロンの蒸気口の位置を囲って灰色で塗りつぶしました。 真ん中に蒸気の出ないスポットが共通してありますが全体的には3種類とも全く違います。 つまり蒸気の掛かり方は全く違うということなのです。 地のしであれば生地全体に満遍なく蒸気がかからなければなりません。 中間アイロンであれば必要な箇所にピンポイントでかけなければならないことが多々あります。 プレスアイロンであれば大胆な蒸気だけではなく、蒸気に小回りも必要になります。 いついかなる時もアイロンは蒸気と切り離して考えられないのです。 蒸気はただ出せばいいというわけではありません。 シーンに合わせて欲しいところに欲しい量が必要です。 無駄な蒸気は不必要です。

終わりに

普段アイロンを使っていても意外と蒸気口の並びや位置を意識出来てなかったりします。 蒸気口の並びは意外と個性があるのです。 その個性全てを知る必要はありません。 ですが普段、使っているアイロンくらいは蒸気口を意識してみましょう。 位置が意識できれば、アイロンをこの角度で少し浮かせれば蒸気があっちに流れやすいかなとか、 蒸気口の並びに合わせた角度でアイロンを動かせば狙った位置により多くかけられるな。 などなど意識できることが一気に増えます。 品のある商品はそんな沢山の意識が集まって出来るのです。