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4種のコンシールファスナー付け

初めに

コンシールファスナー付けに限ったことではありませんが、縫う向きというのはとても重要です。 こちらでも紹介していますが、向きによって生地の状況は変わるからです。 コンシールファスナー付けでは生地の状況だけでなく押さえの都合でも変わります。 今回の話はとても基本なので、基本を理解している人は見る必要はありません。

4種類の縫う向き

押さえによって縫える向きは変わります。下の説明での画像での1番2番は縫う順番になります。 縫う順番によるデメリットを赤で、メリットを青で説明しています。

①上から②下から

片押さえでの通常のコンシールファスナー付けかと思います。 2回目の付け始めの位置決めに注意が必要ですが、学校でも教える一般的なやり方かと思います。 こちらのページで紹介させていただいています。

< A >

4種類のファスナーつけA

①下から②上から

片押さえを使って明き止まり方向から縫い始める場合です。 縫いずれさえ起こさなければ明き止まりが綺麗に上がりやすいやり方です。 こちらのページで紹介させていただいています。

< B >

4種類のファスナーつけB

①下から②下から

片押さえを使って両方明き止まりから縫い付ける場合のやり方です。 明き止まりから始まりますので明き止まりへの縫いずれの影響は少ないですが逆側のファスナー付けの際に左右逆の片押さえに付け替えなければなりません。 ①と②の順番は逆でもいいかと思います。どちらにせよ一般的なやり方ではないかもしれません。

< C >

4種類のファスナーつけC

①上から②上から

明き止まりに対する押さえの入れ込みはしやすいですが、 縫いずれが起こった際に一番影響を受けるやり方です。 逆側のファスナー付けの際に片押さえの場合は左右逆の押さえに交換しなければなりません。 コンシールファスナー押さえが唯一推奨されるやり方です。 学校でコンシールファスナー押さえでの付けかたを教える際にはこちらのやり方です。 実際、私も習いました。

< D >

4種類のファスナーつけD

終わりに

コンシールファスナー付けは色々なやり方を使い分けるというよりは、 自分の慣れている押さえを使って同じやり方を続けている方が多いかと思います。 押さえを変えるだけでなく縫う順番も変えてみると、しっかりと世界は広がります。 私は常に思いますが多種多様なやり方を経験することで、初めて選択肢を持つ意味があると思います。 ポケットや袖付けなどもいつもと違うやり方をやってみると意外と新しい発見があるものです。 その経験がいつものやり方にプラスアルファのアイディアを生み出すきっかけになるはずです。

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